オンラインで合同就職説明会

湖北の22社  Zoom使用し 手探りで

 新型コロナウイルスの感染防止のため就職活動の合同説明会が相次いで中止となる中、長浜商工会議所などが13日、ビデオ会議システム「Zoom」を使用したオンラインでの説明会を開いた。対面での説明が難しい状況が続く中、企業の担当者がパソコンの画面越しに会社の魅力をPRし、学生側も「やっと就活が始まった」と歓迎した。

 合同説明会は商議所と湖北地域雇用対策協議会学卒採用戦略委員会が主催し、当初は3月8日に市内のホテルで開催を予定していたが、新型コロナの影響で延期。4月、5月の開催予定もいずれも延期となったため、急きょZoomを使用したオンライン説明会に切り替えた。

 湖北地域の22社が参加し、14社が自社から、8社が商工会議所内から動画を配信した。扶桑工業の取締役・吉井浩二さん(45)は「オンライン映え」を演出するリングライトを持参するなどZoom対策をしてこの日の説明会に臨み、自社の魅力を画面越しにアピールした。学生は15人程が参加し、「女性でも働ける職場ですか」「採用フローはどうなっていますか」「働いていて良かったと思うことや、大変だと思うことは何ですか」などと質問を寄せていた。

 「普段の合同説明会ではこれだけの学生が集まってくれることはなく、自社の存在を訴えられたのが良かった。社名に『工業』とあると女性はあまり来てくれないが、オンラインなら気軽に参加できるようです」と吉井さん。「質問も普段の説明会より多くあり、オンラインにはオンラインの良さがある」と語っていた。

 学生は延べ225人が参加し、「やっと就活が始まった」と歓迎。画面越しでのやり取りには慣れた様子だったが、中にはカメラやマイクをオフにしていたり、担当者が説明している際中に「退出」したりと、気軽に参加できるオンラインならではの特徴も見られた。説明中に退出が相次いだ企業の担当者は「メンタルをやられる」とぼやき、対面での説明会との温度差に戸惑った様子だった。

 一方的に話したり、画面いっぱいに顔を映したりとZoomの使い方に不慣れな企業は学生の興味を失いやすい反面、画面越しにフレンドリーに話しかける企業の説明会では学生がカメラもマイクもオンにするなど、オンライン対策の技量の差が学生の興味や関心に直結しており、長浜商工会議所は「オンラインの説明会は参加しやすいが、離脱しやすいという点もある。会社の雰囲気、そこで働く人の雰囲気を、画面越しにいかに伝えるのか企業の技量が求められる」と話していた。