旅する蝶、西浅井のラダーに
西浅井町大浦のログハウスペンション「ラダー」に、今年も「旅する蝶」アサギマダラが飛来し始めた。
アサギマダラは、浅葱(あさぎ)色の大きな羽が特徴。秋に温暖な地を求め、信州など高地から九州方面へと、日本列島を縦断するように南下し、その距離は1000㌔を超えることもある。
ラダーには開設当初の23年前から数匹が飛来。オーナーの田中伸征さん(52)は2年前から、蝶が飛び交う「バタフライガーデン」を作ろうと、アサギマダラが蜜を吸うのに集まるフジバカマ、産卵場所として好むキジョラン(鬼女蘭)を増やしている。
今年は昨年と比べ、10日遅く、9月21日から飛来し始め、ここ数日は40匹前後が花の周りを乱舞。早くも産卵をしたものやチャオスキー場(岐阜県高山市)から来たマーキング個体も見られる。
田中さんは「昨年は過去最多の70匹が集った。これからもっと増えるだろう」と話している。見ごろは10月上旬まで。なお、乱舞が見られるのはオープンカフェ内。ラダーでは「見物の際はワンドリンクのオーダーを」と呼びかけている。