風船、飛んで埼玉へ

150周年の古保利小から300㌔

 古保利小学校(不破正和校長、児童81人)の創立150周年記念フェスタで飛ばしたメッセージ付きの風船が約300㌔離れた埼玉県比企郡川島町へと風で運ばれ、拾い主の女性から写真入りの手紙が学校に届いた。

 フェスタは11月11日の記念式典に続いて行われ、全校児童と幼児らが運動場から計100個の風船を飛ばした。そのうち、4年生の川崎大維さんが飛ばした風船が埼玉県へ届いた。

 川崎さんはメッセージカードに古保利小の好きなところや自身が英語の勉強を頑張っていることを記していた。

 22日、小学校に女性から手紙が届いた。手紙には12日の朝に自宅の庭に落ちているのを愛犬が見つけたことが記され、「はるばる滋賀県から飛んできたのですね。家族、友達にも知らせておおいに盛り上がりました。みんな、ほっこりした気持ちになりましたよ」と温もりある文章を綴っている。川崎さんには「英語がんばってね!」とメッセージを寄せた。庭でメッセージカードを拾った愛犬の写真も同封されていた。

 川崎さんは「埼玉県まで飛ぶなんてびっくりした。嬉しかった。お母さんと一緒に埼玉県の場所を調べた。きょうだいで返事を書いて、古保利小のことをもっと伝えたい」と話していた。

 手紙はカラーコピーして教室に張り出され、クラスメートも「すごい」「運がいい」とびっくり。

 奇しくも埼玉と滋賀をテーマにした映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて」(23日公開)が封切られるタイミングでの、風船が結んだ縁。不破校長は「まさか埼玉まで飛ぶなんて。映画の公開に合わせたような、不思議なご縁を感じる。心優しい方に拾っていただき、児童たちも喜んでいます」と話していた。

掲載日: 2023年11月28日