米原曳山まつり 3年ぶり開催

旭山組が一番くじ、10月8日開幕

 県選択無形民俗文化財の米原曳山まつりが10月8日から10日まで3年ぶりに開催される。今月28日には奉納する子ども歌舞伎の順番を決める「くじ取り式」が同市の湯谷神社で開かれ、旭山組が一番くじを引いた。

 米原曳山まつりは「改訂近江国坂田郡志」第4巻に明和7年(1770年)に曳山を造り、祭日に児童が狂言を演じた様子が記述されており、長浜曳山祭まつりを見習って江戸時代後期に始まったとされる。

 例年は旭山組、松翁山組、寿山組の市内外の小学生たちがそれぞれの曳山で子ども歌舞伎を奉納している。新型コロナウイルスの影響で2020年と21年は中止だった。今年は19年以来、3つの曳山が出そろう。

 この日のくじ取り式では、神主が祝詞をあげた後、「くじ男」らが封筒に入ったくじを順番に引き、旭山組が一番くじを引き当てた。稽古の開始は9月中旬からの予定。

 当番山の寿山組の筆頭総代・岡野裕之さん(49)は「3年ぶりということで、この日を心待ちにしていました。これからがんばっていきたいと思うので、当日は是非見に来てください」と話していた。

掲載日: 2022年05月31日