曳山まつりの伝統に触れ

長浜西中生 裸参り、くじ取り体験

 長浜西中の1年生156人が14日、市内2カ所で長浜曳山まつりの裸参りとくじ取り式を体験した。

 同校では地元の伝統文化を学ぶ「曳山文化教室」を通して曳山まつりに親しんでいる。この日の体験教室は長浜曳山まつり伝承委員会と若衆会の協力で実施。曳山博物館広場(元浜町)では曳山まつりの成功や子ども歌舞伎の役者の健康などを祈願して若衆が長浜八幡宮などに参拝する裸参りを体験した。生徒は弓張り提灯を掲げて曳山博物館広場から商店街を練り歩き、各山組から参加した若衆と一緒に「ヨイサー、ヨイサー」の勇ましい掛け声を響かせた。

 武徳殿(朝日町)では子ども歌舞伎の奉納順を決めるくじ取り式を体験。赤鉢巻きを締めた「くじ取り人」がくじを置いた三宝を選んで、合図に合わせて一斉に開いていた。

 望月あずみさん(12)は「裸参りを見たことがなかった。短い時間だったが曳山まつりのことを学べて楽しかった。深く関われた気がする」と話していた。

 伝承委員会の家森裕雄委員長は「行事の一つ一つがユネスコ無形文化遺産に登録されている。きょうの貴重な体験を通して曳山まつりに興味を持ってもらい、将来、まつりを支えてもらえれば」と生徒に話しかけていた。

掲載日: 2020年11月16日