マスク補助具で気分爽快

原馬化成が呼吸しやすく、化粧がつかない新商品を開発。

 新型コロナウイルス感染症対策のため、マスクの着用が日常化し、口元に空間を作って呼吸を楽にする「マスク補助具」が注目を集める中、西上坂町のプラスチック成形加工業「原馬化成」(原馬淳一社長)は「気分爽快マスククリップ」を開発した。

 Uの字型のクリップをマスク上部に引っ掛けるように装着することで口元に空間ができる。呼吸しやすいだけでなく会話も明瞭になり、女性からは「ファンデーションやリップがマスクにつきにくい」と好評。

 開発を主導したのは同社の原馬良典会長(69)。介護の職場に勤める女性から「1日中付けているとマスクがよれて口に張り付き、息苦しくなる」との声を聞いたのがきっかけ。持ち前のプラスチック成形技術を生かして、手軽に装着できる補助具の開発と改良、試用を重ね、約3カ月で製品化にこぎつけた。

 長時間のマスク着用が避けられない医療・介護業界から注目され、すでに大口の受注も入っている。原馬会長は「コロナは2、3年続き、マスクは手放せない。快適にマスクを装着できるように、その一助となれば」と話している。

 クリップは5個入りで580円(税別)、10個入りで980円(税別)。「はんがい」の長浜、浅井両店などのほか、ホームページ(https://kibunsoukaimasku.com/)からも購入できる。問い合わせは同社℡(63)8989へ。

掲載日: 2020年11月12日