ソフトバンク入団の前田投手「夢に向けて逆算を」

 ドラフト会議で1位指名を受けてソフトバンクホークスに入団した高月町出身の前田悠伍投手(18)=大阪桐蔭高3年=が11日、浅見宣義市長を表敬訪問し、「200勝投手」という大きな目標を語った。

 前田投手は古保利小、高月中を経て大阪桐蔭高に進学。高月野球スポーツ少年団で野球を始め、中学時代には硬式チーム「湖北ボーイズ」に所属。大阪桐蔭高では1年秋からベンチ入りし、速球と変化球を武器に主力として活躍。2022年の選抜大会では決勝で近江を破って優勝した。今年のU18ベースボールワールドカップ(8月31日〜9月10日、台湾)では日本代表のエースとして活躍し初優勝に貢献した。

 ドラフト会議ではソフトバンク、日本ハム、楽天の3球団から指名を受けた。

 この日の表敬訪問ではプロ入りとワールドカップ優勝を浅見市長に報告。「周りの方々の支えで達成できた。これからは福岡で野球をやることになるが、周りの方々に感謝してこれからも活躍できるように頑張りたい」とあいさつした。

 前田投手は中学1年の時、大阪桐蔭高入学、甲子園出場、日本代表選出、プロ入りの4つの目標を掲げており、浅見市長から「全部を叶えてきて、すごいこと」と向けられると、「高い目標を設定したほうが頑張れるタイプ。口だけにはならないよう常に頑張ってきた」と振り返った。

 今後について「長年活躍できる息の長い選手になるのが目標。200勝投手という高い目標を持つことで頑張れる」と語り、地元の子どもたちに向けて「夢を持ち、夢に向けて逆算して努力することで、叶う確率が高くなる。自分はそれを一番大切にしていた」と話した。

 浅見市長は「地元の誉れであり誇り。子どもたちに良い影響を与え、大人にも勇気を与えてもらった。是非とも今後、活躍してほしい。故郷の11万4000人が活躍を期待している」と激励した。

掲載日: 2023年12月12日