もったいないをなくしたい

わけわけDeli 「有能」人材活用で食品ロスを削減

 「もったいないをなくしたい」—西浅井町集福寺の熊谷理美さん(34)は食品ロスの削減を目指す「わけわけDeli」(屋号)を発足。10月23日、高月まちづくりセンターで、食品ロスをテーマにした映画「もったいないキッチン」を上映する。

 熊谷さんは10年前、料理教室に通っていた際、調理で廃棄される大根の葉や皮のおいしさ、栄養に気付いた。昨年3月、夫の実家がある西浅井に住むようになり、同時期、同じ野菜を大量にもらっても、消費しきれない。また、少々色形が悪い野菜でも廃棄処分となっていることを知り、「食のもったいない」を感じるようになった。

 また、地域には障害者や高齢者、子育てに追われている母親など、何らかの制約で働きたくても働けない人材がたくさんおり、「人のもったいない」も意識するようになり、「将来、食べ物に困る時代が来るかも」「まだ、間に合うかも」と起業することに。

 来春のオープンに向け、近江塩津駅近くの遊休農地約900平方㍍を借りて、コミュニティーガーデンと貸し農園を整備している。貸し農園ではシルバー世代が農作物を栽培し、作る楽しさを感じてもらいながら、セカンドライフを充実。ガーデンでは「わけあり野菜」を調理し、世代間や地元民との交流を深めてもらう考え。

映画は県内初上映 10月23日、高月で

 農園のオープンを前に、市民に「食品ロス」について考えてもらおうと、映画会を企画した。

 「もったいないキッチン」は日本が大切にしてきた「もったいない」精神に魅せられ、オーストリアからやってきた「食材救出人」ダーヴィド・グロス映画監督が各地を旅して食品ロス解決の糸口を探すロードムービー。

 日本の食品ロスは世界トップクラスで、ダーヴィド監督はコンビニや一般家庭に突撃し、捨てられてしまう食材を救出。キッチンカーでおいしい料理に変身させる爽快なストーリー。

 熊谷さんは「食品ロスの現状を『楽しんで』知ってほしい」と話している。映画会では、長浜でフードバンク、規格外野菜の販売をしている人たちの取り組みの紹介や「わけわけDeli」の事業説明なども予定している。

 県内初上映。上映は午前10時と午後1時の2回。チケットは前売り1000円(当日1200円)。中学生以下無料。購入はhttps://bit.ly/3kuc4Ktから。

掲載日: 2021年09月16日