3年ぶり子ども歌舞伎奉納

長浜八幡宮で 曳山4山が名演技

 長浜曳山まつりは本日(ほんび)の15日、子ども歌舞伎を3年ぶりに長浜八幡宮で奉納。出番山の鳳凰山、壽山、高砂山、猩々丸が名演を披露し、観客から大きな拍手が送られていた。

 曳山まつりの起源でもある長刀組による太刀渡りも3年ぶりに行われた。曳山まつりは秀吉が戦乱で荒廃した八幡宮を再興し、源義家(八幡太郎義家)の武者行列を模した太刀渡りを行ったが始まり。その後、曳山を建造して巡行するようになった。太刀渡りでは鎧姿の子ども武者が2㍍余りの大きな太刀を腰に下げ市街地を経て八幡宮境内へと練り歩いた。

 一番山の鳳凰山の舞台では、歌舞伎上演に先立ち、内藤行人君(9)が三番叟を披露し、扇と鈴を手に優雅に舞い歌舞伎奉納の幕開けを告げた。

 鳳凰山は「平家女護島 俊寛 鬼界ケ島の場」を上演した。平家に謀反を企て流罪となった青木悠純君(12)演じる俊寛が絶海の孤島にただ一人残ることを決心したが最後は孤独感と絶望感に襲われる物語。俊寛の悲痛な叫びが観客の胸に迫り、演じ終わると大きな拍手が沸いていた。

 歌舞伎奉納後はそれぞれの曳山が順番にお旅所へと巡行し、道中の大手門通りでも上演された。

 長浜市の発表によると曳山まつり(15日)の人出は約2万5000人の見込み。

 

掲載日: 2022年04月15日