3尺5寸鉢もお目見え

信楽高生が制作  慶雲館で盆梅鉢84点展示

 信楽高校の生徒が作った盆梅鉢の展示が15日から慶雲館で始まった。長浜盆梅展を主催する長浜観光協会が制作を依頼した特大の3尺5寸鉢2点も初公開されている。

 信楽高校では2011年以降、長浜盆梅展で使用する鉢の制作を手掛けており、慶雲館では計84点を展示。3尺5寸鉢は観光協会が昨年末に同校に依頼したもので、陶芸部の生徒全員が協力して作り上げた。1月から制作に取り掛かり、粘土で形を作って表面に丸と三角の模様を施したうえ、3カ月かけて乾燥させた。大きすぎて同校の窯には入らないため、近くの信楽窯業技術試験場の窯を借り、4日間かけて焼成した。

 出来上がった鉢は「剛力」(横幅114㌢、奥行き79㌢、高さ23・5㌢)、「芽吹き」(横幅117㌢、奥行き73㌢、高さ24㌢)と命名された。展示会場では高校生ら鉢を作り上げる様子を紹介した動画も上映している。

 なお、3尺5寸鉢には今秋、地植えの梅の木が移し替えられ、来年1月に開幕する第70回長浜盆梅展で展示される予定。

 入館料は大人300円、小中学生150円。午前9時半から午後5時、8月2日まで。

掲載日: 2020年07月16日