長浜西・北村澪音さん全中V

陸上四種競技、自己ベスト更新し

 長浜西中3年の北村澪音(れおん)さん(14)が全国中学校体育大会(全中)の陸上・四種競技で優勝した。31日、市役所を訪れて浅見宣義市長と織田恭淳教育長に報告し「オリンピックを目指したい」などと語った。

 四種競技は110㍍ハードル、砲丸投げ、走り高跳び、400㍍走の合計点を競う。全国大会は8月23、24日に愛媛県松山市で開かれ、北村さんは110㍍ハードル(14・88秒)、砲丸投げ(11㍍45)、走り高跳び(1㍍77)の3種目を終えた時点で総合得点5位。最後の400㍍走は北村さんが最も得意とする種目で、49秒94の驚異的な記録で一気に逆転し、自己ベストを更新する2856点で優勝した。

 表敬訪問ではメダルや賞状、混合種目の優勝者だけに贈られる「ウィッシュマン賞」の盾を持参し、「優勝した時は、嬉しさより驚きが大きかった。最後の400㍍で自己ベストを1秒近く上回る記録で逆転優勝できた」と大会を振り返り、「高校では八種競技に挑戦したい」と語った。

 小学6年から陸上を始め、中学校の部活動で四種競技に挑戦した。長浜西中陸上部顧問の西山和磨さん(41)が「言ったことはすべて吸収した上で、自分で工夫して練習している。教えがいがある」と語るように、砲丸の投げ方、高跳びのフォームなどを自分で工夫して記録を伸ばし、学校の登下校では2㌔の道のりを走っているという。北村さんは「練習に誘ったら一緒に走ってくれる友人の支えも大きい」と語っていた。

 浅見市長は彦根市出身の五輪選手、桐生祥秀選手(陸上)、大橋悠依選手(水泳)を念頭に、「北村さんには長浜の桐生選手、大橋選手になってほしい」と将来の国民スポーツ大会や五輪での活躍に期待を寄せていた。

掲載日: 2023年09月01日