長浜曳山まつり13日開幕

子ども歌舞伎、八幡宮に奉納へ

 ユネスコの無形文化遺産で、国の重要無形民俗文化財の長浜曳山まつりは13日未明の「起こし太鼓」で開幕を告げる。この日から16日にかけ子ども歌舞伎が披露される。

 八幡宮に子ども歌舞伎を奉納する今年の出番山は青海山、春日山、諫皷山、月宮殿。春休み返上で稽古を続けてきた子ども役者が曳山の舞台で熱演する。

 13日は朝から八幡宮で「御幣迎えの儀」があり、全13山組の御幣使らが御幣を受け取り、各山組の自町へ持ち帰る。御幣は曳山を動かす際に前柱に掲げる。午後1時から八幡宮で歌舞伎の奉納順を決める「籤取り式」がある。午後6時頃からは「十三日番」と呼ばれる子ども歌舞伎の上演があり、出番山の舞台で、化粧と衣装で飾った子ども役者が初めて歌舞伎を披露する。

 14日は午前中、地元で歌舞伎上演があり、午後からは曳山が八幡宮へ向かう「登り山」がある。午後7時から子ども役者の行列が八幡宮から各山組へ帰る「夕渡り」がある。沿道からの声に応えて役者がポーズを決め、見得を切ることも。近くで役者を撮影できるシャッターチャンスでもある。

 本日(ほんび)の15日は子ども役者の「朝渡り」、長刀組の「太刀渡り」の後、八幡宮境内で午前9時25分から三番叟と歌舞伎奉納が始まる。以降、大手門通りなどで歌舞伎公演があり、最後はお旅所に曳山が集う。道中を含め各山組が計4回、上演する。お旅所に曳山が揃う頃には日が暮れ、提灯の灯りの下で上演される歌舞伎は幻想的。

 16日は終日、地元公演を行うほか、午前10時45分から長浜文芸会館で観劇会を催す。17日の「御幣返しの儀」で今年の曳山まつりが終わる。

掲載日: 2024年04月12日