長浜の魅力、浜ちりめんで発信

着物レンタル結い、CFで仕立て代募集

 長浜の伝統絹織物「浜ちりめん」で仕立てた着物を気軽に着てもらおうと、元浜町の「着物レンタル結い」(高山陽子代表)が仕立て代を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。長浜を訪れる観光客らに浜ちりめんを通じて長浜の和装文化をはじめ、街の魅力や歴史を発信したい、としている。

 高山さんは着物を通じて長浜の和装文化を知ってもらおうと2022年にJR長浜駅近くで「着物レンタル結い」を立ち上げた。長浜を訪れた観光客が気軽に和装を楽しみ、外国人観光客もここで高山さんに着付けをしてもらい、黒壁スクエアなどの散策を楽しんでいる。

 「学生のころは、通学路にある機織り工場の音を聞きながら通学した。年の暮れになると、浜ちりめんの美しい着物姿の大きなカレンダーが飾られ、浜ちりめんは身近な存在でした」と高山さん。しかし、和装産業の衰退で、今では「琵琶湖のちりめんじゃこ?」と勘違いする人も。大きな衝撃を受けた高山さんは、多くの人に浜ちりめんを知ってもらおうと、浜ちりめんの着物をレンタル商品のラインナップに加えることを計画。

 ただ、高級絹織物である浜ちりめんを着物に仕立てるには幅広い資金協力が不可欠で、CFに挑戦することになった。100万円を目標に募り、女性用の訪問着M、Lの各1着ずつ仕立てる。返礼品は、浜ちりめん着物のレンタル、中心市街地散策案内など。目標金額に達しない場合は仕立てを諦めて全額返金する「オール・オア・ナッシング」方式としている。

 高山さんは「着物レンタルを通して浜ちりめんの着物を実際に着てもらい、浜ちりめんの素晴らしさや着物の街である長浜市の魅力を世界中の人々に伝えたい」と協力を呼びかけている。

 詳細はCFサイト(http://tinyurl.com/ycx2jdwf)から。

掲載日: 2024年01月26日