ヒキヤマン応援、よいさ!スーツとBGMを新調へCF

 長浜曳山まつりの魅力を発信しているご当地ヒーロー「ヒキヤマン」のスーツとヒーローショーに欠かせないBGMを新調するため、ヒキヤマンをプロデュースする竹中慎吾さん(36)=朝日町=がクラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 ヒキヤマンは曳山まつりの山組「萬歳楼」の若衆が企画した夜市の余興として2012年に誕生した。当初は全身タイツ姿だったが、翌年にテーマソング「よいさ!ヒキヤマン!」が誕生し、14年には現在のスーツが完成した。ショーはヒキヤマンが悪者と戦い、観客が「よいさ!よいさ!」の掛け声で応援する。地域イベントや校園の催しでヒーローショーを披露し、曳山まつりの楽しさを発信してきた。

 10年にわたる活動でスーツはボロボロ。また、ヒーローショーではアニメや特撮ヒーローの音源を使用しているため、著作権の面から動画をSNSで拡散することができないのが課題となっている。

 新しいスーツは現在のデザインをそのままに、より特撮ヒーローに近づけるため樹脂製へとグレードアップする。楽曲は「よいさ!ヒキヤマン!」を新たにレコーディングするほか、敵の登場や戦闘シーンなどのBGMを作成する。

 目標金額は300万円。返礼品には水墨画家・こうじょう雅之さんが描いたヒキヤマンをデザインしたTシャツ、ポストカード、タオル、CDなど。また、再録するヒキヤマンのテーマソング「よいさ!ヒキヤマン!」のレコーディングに「よいさ!」の掛け声で参加するプランも6人限定で用意している。詳細はCF(https://for-good.net/project/1000631)から。

 「人口減少が進む中で曳山まつりを続けてゆくには、まつりに関わりたいと思う人を増やす必要がある」と語る竹中さん。その「入り口」となりうるヒキヤマンはコロナ禍で出番が減った上、掛け声も自粛を余儀なくされてきたが、今年からは本格的な活動を再開させる。「クオリティを上げたショーを通じて、曳山まつりのファンを増やしたい」と話している。

掲載日: 2024年04月22日