演技はつらつと「十三日番」

長浜曳山まつり、子ども歌舞伎を上演

 長浜曳山まつりは13日の夕刻から夜にかけて出番山の地元で初めての歌舞伎披露となる「十三日番」があった。提灯の明かりに照らされた曳山の舞台で、子ども役者がはつらつとした演技を見せ、稽古を見守ってきた若衆や沿道の市民、観光客から「よくできました!」などと喝采があがった。

 「十三日番」は舞台衣装に身を包み化粧を施して初めて曳山の舞台で臨む公演。子ども役者は緊張したようすもなく、堂々とした演技を披露していた。

 「鬼一法眼三略巻 今出川菊畑の場」を演じた一番山の常磐山では子ども役者が息のあった演技を披露。川村旭弘さん(9)の演じる牛若丸と、想いを寄せる皆鶴姫役の大澤到将さん(10)との掛け合いシーンは提灯の明かりに照らされて艶っぽく見え、観客を魅了していた。

 「神霊矢口渡 頓兵衛住家の場」を演じた孔雀山の舞台では、強欲な父親の頓兵衛を演じる大澤凜太郎さん(11)の迫力ある演技と台詞が観客を圧倒。落人に一目ぼれし自らを犠牲にするお舟を、廣瀬理さん(9)が熱演し、沿道から大きな拍手が送られていた。

 14日は曳山が長浜八幡宮に向かう「登り山」、八幡宮から子ども役者の行列が地元に帰る「夕渡り」があり、本日(ほんび)の15日は八幡宮、お旅所、道中で歌舞伎が上演される。長浜開町450年を記念し、お旅所には歌舞伎を奉納しない「暇番山」も含め全13基が集合する。

 

 

奉納、一番山は常磐山 くじ取り式で、22年ぶり

 子ども歌舞伎の奉納順を決める「くじ取り式」が13日、長浜八幡宮であり、常磐山が22年ぶりとなる一番山を引き当てた。

 式には出番山の若衆から選ばれた「くじ取り人」が赤鉢巻を締めて整列。背後に立つ若衆が扇子を手に「ヨイサー、ヨイサー」と囃し立て、熱がこもるあまり他の山組のくじ取り人に詰め寄り、押し合いになるシーンも。

 くじ取り人は、丸めたくじが置かれた三方を神前から選び取り、總當番の合図で一斉にくじを開いた。

 一番山を引き当てた常磐山の田沢卓巳さん(22)は「まさか一番が来るとは思わず、嬉しい。子どもたちには楽しく悔いのないように演技してもらいたい」と話した。

 二番山は萬歳楼、三番山は翁山、四番山は孔雀山。

掲載日: 2023年04月14日