湖北から2人 世界大会へ

きもの装いコンテスト関西大会入賞

 着物をいかに美しく装えるかを競う「全日本きもの装いコンテスト」の関西大会で、米原市上多良の松田清楓(さやか)さん(17)と、同市米原西の宮川佳奈さん(23)が入賞し、4月に東京で開かれる世界大会に出場することが決まった。

 コンテストは全日本きものコンサルタント協会が毎年開催し、振り袖、留め袖、カジュアルなど6部門で、鏡を見ずにいかに1人で美しく装えるかを競う。着装審査後のスピーチも評価の対象となる。関西大会は1月中旬に奈良市内で開かれ、約70人が出場した。

 カジュアル部門に出場した松田さんは小紋を素早く綺麗に着こなし、女王、準女王に次ぐ1位に輝いた。小学2年生からコンテストに挑戦し、世界大会への出場は今度で4回目となる。ただ、これまで1度も1次審査を通過できておらず「さらに早く、美しく着られるようにけい古を重ね、表彰台を目指したい」と語っている。

 振り袖部門に出場した宮川さんは2位に入賞。出場15人の中で最も早い約7分で装った。スピーチでは子ども向けの着物教室を手伝ったり、米原中学校で浴衣の着付けを教えたりした経験をもとに「次の世代に着物を伝えたい」と話した。世界大会では母親の振り袖で出場し、着物文化の継承をPRしたい考え。

 2人を指導している松田陽子さん(48)=米原市上多良=は「世界大会への出場を決めてくれて、ほっとしている。2人にはこれからも着物に携わってもらい、日本の文化を若い世代に伝えて欲しい」とエールを送っている。

掲載日: 2022年02月01日