元気な取り組みに歓声

4年ぶり古保利小で伝統の相撲大会

 高月町の古保利小(不破正和校長、児童80人)で1日、4年ぶりに相撲大会が開かれ、児童が元気な取り組みを披露していた。

 同校では1988年の大相撲高月場所を機に地元で相撲場整備の機運が高まり、92年にやぐら付きの豪華な相撲場が学校敷地内に整備された。その年の大相撲名古屋場所の土俵の土をもらい受け、地域住民やPTAが協力して土俵を造り上げた。以来、毎年の相撲大会が同校の伝統行事となっている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年から3年連続で中止となっていた。

 「大ずもう古保利場所」と銘打ったこの日の大会では、学年別にトーナメントで対戦。ヘッドギアと簡易まわし姿の児童は四股名が読み上げられると土俵に立ち、行司の「はっけよい」の掛け声で組み合った。土俵際の攻防にクラスメートから「頑張れー」「押して、押して」と声援が飛び、勝って喜んだり負けて悔し涙を流したりする姿も見られた。5年女子のトーナメントで優勝した成田紗希さん(10)=四股名・紗希の花=は「1年生の時にも優勝した。足を擦りむいたけど頑張った。楽しかった」と話していた。

 古保利小は今年で創立150周年を迎え、記念事業実行委員会が土俵を保護する防水シート(10㍍四方)を新調した。実行委のメンバーもこの日の相撲大会を見守り、片山勝委員長は「真剣に、諦めずに相撲に取り組む姿に、古保利っ子精神を感じた」と話していた。

掲載日: 2023年06月02日