ローヤ柿と陶芸、林さん個展

テオリアで、市展賞作品など

 小さな柿の木の盆栽と陶芸作品を並べた、林さん(77)=相撲町=の個展「木と土と」が大通寺東側の十里街道生活工芸館テオリアで開かれている。

 林さんは40年余り前にローヤ柿(老爺柿)の苗木を入手し、株分けするなどして繁殖させ盆栽にしてきた。根張りや枝ぶりなどにこだわりが光る24点を展示。小さな柿の実がオレンジに色づき、秋の深まりを感じさせている。

 陶芸は、盆栽の鉢植えを手作りしようと15年程前から始めた。公民館などで学び、今では自宅に釜を設けるほど没頭している。今年の長浜市美術展覧会で最高の市展賞を受賞している。「セロ弾きのゴーシュ」をモチーフにした市展賞作品や花器など64点を並べている。

 個展は初めてで、林さんは「これまでは1人で眺めているだけだったが、展示する機会を与えてもらった。皆さんに見て楽しんでもらえれば」と話している。

 午前10時から午後4時、18日まで。火曜休館。

掲載日: 2019年11月01日