ミード、梅酒、ビール 蜂蜜のお酒、3種完成

バイオ大と酒造会社が連携  12月販売

 長浜バイオ大や湖北・湖東地域の酒造会社など5者がタッグを組んで開発を進めていた「蜂蜜のお酒」3種類が完成し、12月から販売が始まる。

 蜂蜜のお酒の開発に取り組んできたのは長浜バイオ大のほか、安土養蜂園(近江八幡市)、佐藤酒造(長浜市榎木町)、岡村本家(豊郷町)、彦根麦酒(彦根市)の計5者。湖北・湖東地域の産業活性化を目指した産官学連携事業で、酒造会社と酵母の共同研究を行ってきた長浜バイオ大の向由起夫教授が米国で注目を集めている「ミード」(蜂蜜を発酵させて造る醸造酒)に目を付け、参加を呼びかけた。今年3月に5者で「米長滋彦(よねながしげひこ)の蜂蜜会」を結成して、それぞれが安土養蜂園の蜂蜜を使って開発を進めてきた。

 佐藤酒造のミード「蜂蜜とリンゴのお酒  KOHAMA  HONEY」(375㍉㍑、2090円)は蜂蜜由来の濃密な口当たりと地元産の和リンゴの清々しい酸味が調和した味わいで、「やや甘めなので、食後に大人のデザート感覚で楽しんで」と佐藤硬史社長(48)。

 岡村本家の「金亀はちみつ梅酒」(300㍉㍑、1100円)は氷砂糖の代わりに蜂蜜を使い、梅の香りと蜂蜜味を感じられる。彦根麦酒のビール「ハニーエール」(330㍉㍑、880円)は麦汁に蜂蜜を加え、ほのかに赤リンゴが香るフルーティーなエールに仕上がっている。

 米長滋彦の蜂蜜会は完成を記念して、12月10日午前10時からビバシティ彦根1階の食品フロアで販売会を実施する。3本セットの購入者にはバイオ大学生が作成したオリジナルの「甚吉袋」(酒を持ち返るための丈夫な袋)をプレゼントする。

 なお、それぞれのお酒の販売に関しては各酒造会社に問い合わせを。

掲載日: 2022年11月30日