ガラス体験充実、大人かわいい品揃え

黒壁スクエアでリニューアル第1弾

 黒壁は「ガラスマジックパーク」を新たなコンセプトに、黒壁スクエア全体のリニューアルを計画。第1弾として黒壁体験教室などを移転してメニューや品揃えを充実させ、これまで以上に気軽にガラス加工を楽しめ、「大人かわいい」商品にも出会えるようになった。

 黒壁はコロナ禍の直撃を受けて4年連続の赤字決算となる苦境に立たされているが、地域活性化と市街地観光をけん引するまちづくり企業としてその持続性が求められている。現在、2年前に就任した田中猛士社長の下、各店舗のコンセプトや配置などを見直し、段階的にリニューアルを進めている。

 新たなコンセプトの「ガラスマジックパーク」は、黒壁スクエア一帯を風情ある街並みとガラス工芸の美が合わさった「ガラスの街」とするもの。

 北国街道から路地を通った先にあり目立たなかった黒壁体験教室は、観光客でにぎわう黒壁ガラス館の隣に移転。グラスの表面を削って模様を描く「カットガラス」、色ガラスを使ってガラスの皿やアクセサリーを作る「フュージング」、コップや一輪挿しを作る本格的な「吹きガラス」など8種類の制作体験ができる。店舗名は「ガラス体験アトリエ ルディーク」とした。「ルディーク」は仏語で「遊び心のある」という意味で、黒壁は「いろんなガラス素材と技で、ものづくりの楽しさを届けたい」としている。

 黒壁ガラス館の向かいにはガラスショップを開設。「心がときめく大人かわいい」をテーマにグラス、器、アクセサリーなどが並ぶ。ガラス職人が1点ずつ手作りしたリングスタンドや、ガラス端材をアップサイクルしたピアスなど、個性的な商品も。店名は仏語で「宝石箱」を意味する「エクラン」。「自分へのご褒美や、大切な人への贈り物など、日常生活を彩るガラス商品を見つけてほしい」と話している。

 このほか、「ガラス体験アトリエ ルディーク」への通路に風鈴や造花で飾ったインスタレーション(展示空間)「花降る小径」も設け、観光客の写真スポットとなっている。

掲載日: 2023年06月30日