パリパラ出場の清水さん一日署長に
「秋の全国交通安全運動」(21〜30日)を前に、長浜署は20日、市役所東側駐車場で出動式を行った。パリパラリンピックの車いすバスケットボールに出場した長浜市出身の清水千浪さんを一日署長に迎えた。
出動式には長浜署、市、交通安全協会、安全運転管理者協会、県トラック協会などから約50人が参加。井上和幸署長は「これから年末に向けて日が短かくなり、夜間にかけての交通事故が増加する。決して油断できない」「管内では交差点の出合い頭事故が多いことから、交差点事故の防止に取り組みたい」「管内の事故を1件でも減らし、安全安心の長浜に向け一致団結して取り組んでほしい」とあいさつした。
一日署長を務めた清水さんは、夕暮れ時の早めのライト点灯、ハイビームの有効活用、飲酒運転の根絶、「横断歩道利用者ファースト運動」の推進など、運動のポイントについて訓示し、「安全安心の長浜のまちをつくるため、微力ながら私も協力したい」とあいさつした。
車いすバスケットのデモンストレーションもあり、清水さんがドリブルして浅見宣義市長、井上署長、籔内猛長浜地区交通安全協会長、押谷小助長浜地区安全運転管理者協会長にパスを回した後、特設ゴールに交通安全の願いを込めてシュートしていた。
清水さんは大学で女子サッカーを始め、なでしこリーグ「アルビレックス新潟レディース」「京都バニーズ」でプレーした。病気により下肢に障害が残り、2015年から車いすバスケットボールを始めた。日本代表に選出され東京パラリンピックで6位、パリパラリンピックで7位入賞している。