2026年8月5日

長浜ゆかりの2人が甲子園へ

八幡商 西村選手「ベスト8目指す」

 第108回全国高校野球選手権大会がきょう5日、甲子園球場で開幕。滋賀代表の八幡商は大会3日目第2試合の1回戦で健大高崎(群馬県)と対戦する。ベンチ入りメンバー20人のうち、唯一の長浜市出身選手である西村龍心選手(2年)が本紙の取材に応じ、甲子園への意気込みを語った。

 

 西村選手は速水小時代に速水ブルーウィングス、湖北中時代に湖北ボーイズでプレー。チームについて「学年関係なくコミュニケーションが取れていて、質の高い練習ができている」と話す。

 自身の持ち味については「自分から声を出し、積極的に動けることが強み。ピンチでもチャンスでも仲間にしっかり声をかけ、チームのために動きたい」と力を込めた。

 三塁手の控えとして出場が見込まれるが、「守備では一つ一つ確実にアウトを取り、打席では後ろにつなぐ打撃で得点につながるプレーをしたい。ベスト8を目指して頑張りたい」と目標を掲げた。

 父親が甲子園常連校・敦賀気比(福井県)の出身という縁もあり、対戦してみたい相手には「敦賀気比」を挙げ、「もし対戦したら、父も母校ではなく八幡商を応援してくれるはず」と笑顔を見せた。

 なお、今大会には静岡代表・聖隷クリストファーからも浅井中出身の筧優亨選手(3年)が出場する。筧選手は少年野球チーム浅井長浜LVの1期生で、中学時代には北滋賀フェニックス21でプレー。聖隷クリストファーでは正捕手としてチームをけん引し、甲子園出場に貢献した。

 長浜ゆかりの選手2人が、それぞれ滋賀、静岡の代表として甲子園の舞台に立つ。

2026年8月5日

甲子園出場の八幡商の4人が抱負

桑原主将「ベスト8目指す」

 第108回全国高校野球選手権大会がきょう5日、甲子園球場で開幕する。1日の組み合わせ抽選会で、滋賀代表として出場する八幡商は大会3日目の第2試合の1回戦で健大高崎(群馬県)と対戦することが決まった。八幡商のベンチ入りメンバーのうち、彦根犬上の4人が本紙に意気込みを語った。

 

 桑原太暉主将=3年=は市立金城小、中央中出身で、中学時は彦根リトルシニアに所属した。「県大会では楽に勝てる試合がなく、厳しい展開が続いたが、主将としてチームを勝たせることを考えていた」と振り返りながら「甲子園では守りでミスをすることなく、全員で声を出し合いながら投手をケアしたい」と抱負。桑原選手が1年の時に主将だった安田仁之介さんの名をあげながら「チームを率先するカリスマ性があった安田さんのようなキャプテンシーを僕も引き継ぎたい」とし、目標については「八幡商として夏初のベスト8以上」と力強く語った。

 

 久保田渓五投手=2年=は市立稲枝東小、稲枝中出身。最速137㌔のストレートとスライダー、チェンジアップを投げる。県大会決勝では先発し、三回まで無失点に抑える好投で優勝に貢献した。「負けず嫌いの性格なので、強気に攻めるのが僕の持ち味」と自己分析しながら「立ち上がりがあまりよくないので、初回から100%の状態でいけるよう、準備をしっかりすることを努めたい」と話した。そして「甲子園では(エースの田上晴也投手ら)先輩やほかの3年の皆さんの思いを引き継いで、自分らしいピッチングを見せたい」と意気込みを述べた。

 

 山口琉希選手=2年=は市立城陽小、南中出身で、中学時は野洲ボーイズに所属。「甲子園出場が小さい頃からの夢だった」と語った上で「僕は主役より脇役で、甲子園でも縁の下の力持ちのような存在になるだろう」と謙虚な姿勢を見せた。守備の要の遊撃手のため「八幡商は守備からリズムを作るチーム。簡単なゴロでもおろそかにしないよう、守備では常にいいプレーを見せたい」と話した。攻撃では1番での先発が多いため「何でもいいのでとにかく塁に出て、得点へのきっかけを作りたい」とした上で「チームはとにかく明るく、主将もしっかりしているので、僕たちも盛り上げて、甲子園で勝利したい」と語った。

 

 西堀青選手=3年=は甲良西小、甲良中出身で、中学時は彦根リトルシニアに所属。甲子園での戦い方について「どんな時でも前向きな姿勢が大事になる。派手なプレーではなく、いつも通りのプレーを見せたい。そして県予選でも甲子園でも同じという平常心が大切だ」と解説。主に三塁ランナーコーチを務めるが「平常心をもって、集中して取り組みたい」と語りながら「ベスト8を目指して、これまで自分がやってきたことを出せる試合を見せたい」と述べた。

(滋賀彦根新聞)

2026年8月4日

黒壁、新体制で再出発

奥伊吹グループ主導で再建本格化

 

 経営再建を進める黒壁は7月31日に臨時株主総会と取締役会を開き、新たな役員体制を決定した。8月1日から新会社として事業を開始し、代表取締役社長には奥伊吹SPC社長の寺田康次氏(54)が就任。第二会社方式による再建は実行段階に入り、新たな経営体制のもとで「末永く安定した自立経営」の確立を目指す。

 黒壁は1988年に設立され、「黒壁スクエア」を中心に長浜観光をけん引してきた。一方で長年積み上がった多額の債務が経営の重荷となり、地域経済活性化支援機構(REVIC)や金融機関の支援を受けながら経営改革を進めてきた。今年6月にはブランドや事業、従業員の雇用を新会社へ引き継ぐ第二会社方式による再建が正式決定し、長浜市、奥伊吹ホールディングス、長浜商工会議所、長浜米原観光協会の4団体が計9000万円を出資して新会社を設立した。

 新たな役員体制では、新社長に寺田氏が就任したほか、取締役には奥伊吹ホールディングスの代表取締役社長・草野丈太氏、同社取締役・草野穣治氏も就任した。出資額は長浜市と奥伊吹ホールディングスがそれぞれ4000万円で並ぶが、経営トップと取締役2人を奥伊吹グループが担う体制となった。

 寺田氏が社長を務める奥伊吹SPCは米原市のグリーンパーク山東や近江母の郷の指定管理運営を担っている。寺田氏は就任にあたり、「地域社会やステークホルダーとの連携をさらに深め、黒壁ブランドの価値向上に取り組む」とコメント。「取締役をはじめとする経営陣と現場で働く社員とのコミュニケーションをこれまで以上に緊密にし、経営方針を共有しながら現場の想いやアイデアを生かせる風通しの良い組織づくりを進めたい」と抱負を述べた。また、新株主、経営陣、従業員が一丸となって安定した自立経営基盤を築き、事業成長と地域の魅力創出に取り組む考えを示した。

 奥伊吹ホールディングスは、関西最大級のスキー場「グランスノー奥伊吹」の運営をはじめ、近年は近隣の観光・宿泊施設運営にも事業を広げている。新体制では、同グループが培ってきた観光施設運営の経験や経営手法が黒壁の再建と観光拠点としての魅力向上に生かされることが期待される。

 役員体制はこのほか、取締役に松居雅人長浜市副市長、北川雅英長浜商工会議所専務理事、前川和彦長浜米原観光協会会長、監査役に西川雅英税理士と大音洋長浜市産業観光部長が就任した。

2026年8月4日

長浜農高生、小谷城和りんご収穫

夏休み実習で体験 ジャム加工へ150㌔持ち帰る

 長浜農業高校食品科2年生11人が4日、夏休み実習の一環として湖北町山脇の果樹園で、戦国武将・浅井長政も食したと伝わる「小谷城和りんご」の収穫を体験した。約150㌔を収穫し、持ち帰った和リンゴはジャムに加工。地域資源を生かした特産品づくりを学ぶ。

 実習は食品科農産物利用分野の科目「課題研究」の一環で、「小谷城和りんごを復活させる会」と連携して実施。同校では和リンゴを活用した商品開発を通して、地域資源を生かしたまちづくりや農業への理解を深める。

 指導したのは復活させる会の事務局で、「長浜ワイナリー」(元浜町)を営む田中渉太さん。和リンゴの歴史や収穫・選果方法、加工利用について生徒に説明した。

 生徒たちは木を揺らしてブルーシートへ実を落とした後、一つひとつ手に取り、傷や腐りがないかを確認しながら選果し、バスケットへ丁寧に入れていった。

 収穫の合間には和リンゴを試食。一般的なリンゴより小ぶりで酸味の強い味わいを確かめた。河村桜華さんは「みずみずしく酸味があった。私はこのすっぱい味が好き」と笑顔を見せた。

 初めて収穫を体験した戸田梨里さんは「普通のリンゴとは違う小さなリンゴで、収穫方法も違っていて、とてもいい経験になった」と話し、選果に挑戦した田村亜依梨さんは「傷がある実と使える実の違いを学べた」と振り返った。

 小谷城和りんごは、現在流通する西洋リンゴの原種の一つとされる。浅井長政が木之本町古橋の三珠院から贈られたリンゴへの礼状が残ることから、その名が付けられた。明治以降、西洋リンゴの普及で姿を消したが、地元有志が2007年に「小谷城和りんごを復活させる会」を発足させて栽培を復活。高齢化に伴い、現在は田中さんが栽培を引き継いでいる。

 今年は7月後半の猛暑で果実の成熟が一気に進み、収穫適期が短くなった。さらにリンゴ特有の「隔年結果」により、今年多く実を付けた木は来年の収穫量が大きく減る見込みという。田中さんは「毎年安定して収穫できるよう管理方法を工夫していきたい」と話した。

 収穫した和リンゴはシードルやジャム、ゴーフレット、焼き菓子などに加工される。シードルは現在、長野県の醸造所で製造しているが、田中さんは長浜ワイナリーでの自社醸造に向けて準備を進めており、「来年の和リンゴの収穫に合わせて長浜で醸造を始めたい」と展望を語った。