2026年7月17日
メロン「和夏」、5年目の自信作
障害者就労支援B型事業所「ゴッパム」(高月町横山)が農福連携で栽培する高級マスクメロン「和夏(わか)」の販売が18日から始まる。栽培は今年で5年目。これまで積み重ねてきた経験を生かし、糖度や見た目ともに過去最高クラスの出来栄えに仕上がったという。
同事業所では、利用者と職員がビニールハウスでアールスメロンを栽培。地域の生産者から栽培技術の指導を受けながら、一株一果栽培やミツバチによる自然交配など、本格的な方法で育てている。利用者は誘引や受粉、収穫などの作業を担い、農業を通じた就労支援に取り組んでいる。
栽培を担当する藤本和夏子社長は「最初の頃は教わった通りに作業するだけで精いっぱいだったが、5年目になってようやく『あの時教わったことは、こういう意味だったのか』と点と点がつながった感覚がある」と話す。今年は指導役から「今年は自分でやってみ」と任される場面も多く、自ら判断して管理する機会が増えたという。
害虫の発生時期や水管理なども経験を重ねる中で感覚が磨かれ、「今年は虫が出たらすぐ対応しなければ後で大変になることや、水のタイミングなどが分かるようになった。毎年『大変』という思いが強かったが、今年はメロン作りそのものを楽しめた」と笑顔を見せる。
今年は6月の短い梅雨で日照時間にも恵まれ、収穫前の糖度検査では14〜15度を記録。販売時にはさらに糖度が高まる見込みという。これまで課題だった果実表面のネット模様も湿度管理を見直したことで、美しく仕上がった。
藤本社長は「糖度だけでなく、見た目も自信を持って届けられるメロンになった。過去一番の出来と言っていい」と胸を張る。
一方で、資材価格の高騰は経営を圧迫しており、箱や包装フィルム、ビニールなどの価格上昇を受け、価格は前年より約300円値上げした。それでも「利益を考えれば厳しいが、多くの人に食べてもらいたいという思いから、できるだけ価格は抑えた」という。
商品名の「和夏」には、厳しい暑さの中でも、このメロンを食べて穏やかな気持ちで夏を過ごしてほしいとの願いを込めた。贈答用として購入する人も多く、「農福連携の取り組みとともに、味にも満足していただけると思う。ぜひ味わってほしい」と話している。
販売は18日から31日まで同事業所直売所(高月町横山298)で。価格は1玉3000円(税込)。約500玉を販売する予定。




