19歳バス運転士 地域の足支える

近江鉄道グループ、8月デビュー

 「地域の足」を支える新たな担い手が誕生する。全国的なバス運転士不足が続く中、近江鉄道グループで初となる19歳のバス運転士2人が8月に営業運転デビューする。高校卒業後にバス運転士養成職として入社した若井貴清(たかし)さん(19)=竜王町出身=と山口夢王(ゆおん)さん(19)=長浜市出身=で、地域公共交通の未来を担う存在として期待が寄せられている。

 若井さんは近江鉄道八日市営業所(東近江市八日市東本町)に、山口さんは湖国バス長浜営業所(長浜市西上坂町)に配属される。19歳でのバス運転士誕生は同グループ初となる。

 大型二種免許の取得には以前、21歳以上かつ普通免許取得後3年以上の経験が必要だったが、2022年の道路交通法改正で受験資格が緩和された。これを受け、同グループは高校新卒者の採用・養成に力を入れてきた。

 2人は昨年3月に高校を卒業し、4月に入社。運行管理業務などを経験しながら「受験資格特例教習」を受講し、今年5月に大型二種免許を取得した。その後も運転技術や接客などの研修を重ね、営業運行に向けた準備を進めている。

 若井さんは、家族の影響でもともと車が好きだったという。通学でバスを利用する中で運転士に憧れを抱き、「車に関わる仕事に就きたい」と志望した。「無事故で、お客さまを安全に目的地まで送り届けられる運転手になりたい」と抱負を語っている。

 一方、山口さんは高校の部活動の練習試合などでバスを利用する機会が多く、地域住民の暮らしを支える仕事に魅力を抱いた。「地域の方々の力になれる、やりがいのある仕事だと感じていた」と振り返る。「お客さまに安全に、快適に利用いただき、笑顔で接客できる運転手になりたい」と話している。

 湖北地域では先月、湖国バスと湖北地域消防本部、長浜市、米原市の4者が、定年を迎えた消防職員のバス運転士転籍を支援する協定を締結したばかり。各地で運転士確保に向けた取り組みが進む中、19歳の新たな担い手の誕生は、地域公共交通の未来に明るい話題となりそうだ。

 

 

掲載日: 2026年06月11日