西浅井中3年・藤田万葉さん ビリヤード「アマナイン」B級で最年少優勝
西浅井中学校3年の藤田万葉さん(14)が、6月27、28日に兵庫県尼崎市で開かれた「第42回全日本アマチュアナインボールB級選手権大会」で初優勝を果たした。全国の予選を勝ち抜いた128人が出場する一般アマチュアの全国大会で、中学生が頂点に立つ快挙となった。14歳での優勝は最年少。
大会は国内アマチュアビリヤード最高峰の大会の一つ。通称「アマナイン」と呼ばれ、A級、女子級、B級の3部門で日本一を争う全国大会で、今年は計320人が出場した。
ナインボールは、台上で最も小さい番号の的球から順番に当て、最後に9番をポケットに落とした選手がそのゲームを制する競技。今回のB級は6ゲームを先取した選手が勝者となった。
滋賀県代表として出場した藤田さんは、準決勝で山口県代表を6—4で下すと、決勝では奈良県代表を6—2で破って優勝。最後はブレイクから相手に一度も撞かせずに9番まで取り切る「マスワリ」を2ゲーム連続で決め、全国制覇を飾った。
初めて手にした全国タイトルに、「本当にうれしかった。『やった』という気持ちでした」と笑顔を見せる。
2日間の大会で最も印象に残ったのは、2日目最初の試合だった。相手が勝利を決める9番ボールを沈めたものの、同時に手玉もポケットに落ちる反則となり、藤田さんに再びチャンスが巡ってきた。「本来ならそこで負けていました。運にも助けられました」と振り返る。
ナインボールは長時間に及ぶ試合も多く、集中力が勝敗を左右する。藤田さんは「技術も大切ですが、一番大事なのはメンタルのタフさ。負けている場面でも調子を崩さず、自分のプレーを続けることを意識しています」と話し、精神面の強さを全国制覇の要因に挙げる。
ビリヤードを始めたのは5歳。競技を楽しんでいた父親の影響でキューを握り、幼い頃は踏み台に乗って球を撞いていた。現在は自宅に置いたビリヤード台で毎日2〜3時間練習し、週に1回は近江八幡市内のビリヤード場で約6時間プレーして技術を磨く。
これまでにもJOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアナインボール選手権大会4位、日本学生ナインボール選手権大会小中学生の部準優勝などの実績を重ねてきた。
今回のB級優勝を機に、今後は上位のA級で戦う。目標はJOCジュニアオリンピックカップで優勝し、日本代表として国際大会に出場することだ。「ビリヤードというスポーツをもっと若い人たちに知ってもらいたい」とも語っている。
長浜市長に全国優勝を報告
藤田さんは今月3日、長浜市役所を訪れ、浅見宣義市長に全国優勝を報告した。
大会のメダルやパンフレットを手に、大会の様子や試合を振り返った藤田さん。浅見市長は「中学生がアマチュアの全国大会を優勝するのは異例だと思う。これからの活躍が楽しみですね」と快挙をたたえた。
懇談では、自宅での練習や全国各地の同世代選手との交流にも話題が及び、藤田さんは「次はA級で優勝を目指したい」と抱負を語るとともに、「JOCジュニアオリンピックカップで優勝して日本代表となり、世界ジュニアに出場することが目標」と話した。






