長浜農高生、西黒田の畑で栽培開始

大粒落花生で農業振興

 地域の活性化を学習課題に掲げている長浜農業高校の生徒たちは新たな特産品として、落花生の栽培に取り組んでおり、10日、近くの畑に苗を植えた。

 園芸科では3年前から、夏場、空いている育苗ハウスや遊休地の活用、農家の収入増加を図るため、大粒落花生「おおまさり」の栽培を校内で研究している。

 この落花生は一般的な種の約2倍の大きさで、収量が多く、栽培に手間がかからない。茹でて食べると歯ごたえがあり、酒のつまみなどに適しているという。

 この日、野菜分野3年の生徒11人は西黒田まちづくりセンターが地元の人から借りている約130平方㍍の畑に学校で育てていた360本の苗を移植した。

 同校と同センターは2年前、地域おこしの一環で、金太郎マクワを栽培した経験があり、北川吉信センター長は「落花生でも、まちおこしが図れれば」と述べ、生徒の椎屋恵太さんと加納大暉さんは「落花生は長期保存できる。食べるとホクホクした食感が楽しめる。地元に広めたい」と話している。なお、落花生は10月末には収穫できる予定。

掲載日: 2021年06月11日