長浜盆梅展、「波うさぎ」の切り絵も

慶雲館で開幕  早くも開花 館内に香り

 湖北の新春の風物詩「長浜盆梅展」(長浜観光協会主催)が8日、慶雲館で始まった。比較的暖かな日が続いていることから例年より開花が早まり、間もなく本格的な見ごろを迎える。

 盆梅展は旧浅井町高山の高山七蔵氏から盆梅を寄贈されたのをきっかけに1952年に始まり今年で72回目。同協会が管理する2000本の梅の中から300本を鉢植えにし、見ごろに合わせて入れ替えながら常時約90鉢を会場に並べている。

 慶雲館本館では、高山氏が寄贈した樹齢約250年の「昇龍梅」がすでに3分咲きとなるなど、多くの盆梅がつぼみを大きく膨らませ、ちらほらと開花。かすかな香りを館内に漂わせている。

 新館では米原市の切り絵作家・早川鉄兵さんの作品と盆梅を合わせて展示。今年は干支にちなんで縁起物の図柄として親しまれている「波うさぎ」をテーマとしている。波うさぎは謡曲「竹生島」に由来するとされ、同館では見事な枝ぶりの盆梅が波間を跳ねるウサギと共演している。

 入館料は大人800円、小中学生400円。午前9時から午後5時、3月12日まで。なお。今月28日から2月26日までの土日・祝日は午後8時まで開館し、ライトアップを行う。

 

掲載日: 2023年01月11日