長浜レコードクラブが発足

北川さん、ソムリエ厳選の音楽を提供

 宮部町のレコード収集家・北川藤夫さん(63)は愛好家のための「長浜レコードクラブ」を発足。プレイベントとして9月5日、トーク&ライブを開くことになった。

 北川さんは中学の時、深夜ラジオでかかる曲に憧れ、歌謡曲やフォークソングのレコードを買うように。30歳になってジャズのレコードを本格的に収集するようになった。

 現在、所有しているのは米国のミュージシャン、チャーリー・パーカーやフォークの吉田拓郎、2人組アイドル・ピンクレディーらのLP6〜7000枚、シングル2500枚のほか、CD2500枚。オーディオ機器にも凝り、昔懐かしの蓄音機やレコードプレーヤー、名機と呼ばれたJBLやマランツのスピーカー、オープンリールデッキなども多数揃える。

 レコードソムリエの異名を持つ北川さんは10年ほど前から趣味を活用した新たなビジネスモデルを構想。レコードの独自の販売&買い取りシステムやアドバイス、コンサートやトークショーなどを手がける同クラブを誕生させた。本格的な活動は10月から。プレイベントでは北川さんが厳選したレコードの鑑賞やオーディオ機器の説明、再生機器の違いによる音の変化などを楽しんでもらう。

 北川さんは「CDは元の音をきれいに修正、加工しているが、レコードは原音のまま収録されている。ジャケットアートの美しさも魅力のひとつ。掛ける前、レコードを拭き取ったり、針を盤上に落とすなどの手間がかかるが、便利じゃないから、楽しい。手間がかかるほど趣味性が増す」と語っている。

掲載日: 2020年08月25日