県内初の血液内科 きとうクリニックが開院

コープ2階に エイズ、外国人患者にも対応

 内科・血液内科の「きとうクリニック」が4月1日、宮司町のコープながはま2階にオープンする。県内初の血液内科医院でエイズ、外国人患者にも対応できる。

 木藤克之院長(63)は長年、滋賀医科大学病院の教授として▽研究▽教育▽臨床を務め、長浜赤十字病院でも毎週木曜、血液内科医として診察・治療している。

 このほか、2010年から6年間、定期的にケニアを訪問し、エイズ研修などを通して国際交流に尽力。ライフワークとして国際医療に興味がある人たちが集う「びわ湖国際医療フォーラム」の代表として、国内外の外国人に関する医療研究などをしている。

 県内では外国人8000人前後が就労し、エイズ患者は約150人いるとされるが、日ごろの健康状態がチェックされておらず、受け入れ態勢も十分でない。

 クリニックではブラジル国籍の看護師が常勤し、在日外国人に対応。関西で4カ所目となるエイズ対応施設として認定されているため、エイズ患者の「かかりつけ医」としての役目も担う。

 このほか、女医やエイズカウンセラーを配し、プライバシーを保護するための個別待合室を設置。血液検査にも迅速に対応でき、待合時間の解消に努める。

 木藤院長は「血液の病気、エイズ、海外の患者本人と家族を含めた地域医療を目指し、最善のチーム医療を実践してゆきたい」と話している。

 診察は午前8時半から正午、午後4時から7時。木曜と土曜の午後、日祝日休診。なお、長浜赤十字病院の外来は継続する。問い合わせはきとうクリニック℡(65)5100へ。

掲載日: 2022年03月29日