浅井三姉妹の郷にカフェ

旧商工会館を改修、地元スイーツなど提供

 内保町の道の駅「浅井三姉妹の郷」の隣に、長浜商工会の会員事業所のコーヒーやスイーツを提供するカフェ「Chaya」が25日オープンした。ドライバーや観光客の休憩に利用してもらうと同時に、地元スイーツなどの紹介と販路拡大、観光情報発信の拠点にしたい考え。

 道の駅は365号線沿いの好立地にあり、ドライバーや観光客に愛用されているが、物販やレストランが中心で、カフェなどの休憩スペースがないことが課題だった。

 カフェの建物は旧東浅井商工会館として利用されていたが、市内商工会の合併に伴って事務所が湖北町速水に移って以降は空いたままで、その利活用が模索されていた。

 カフェは商工会が国の補助金などを活用して改修し、道の駅の経営会社「浅井三姉妹の郷」が運営する。会員事業所の自家焙煎コーヒーと、ヨーロッパ発祥の「コスタコーヒー」のテイクアウトを扱う。スイーツは会員事業所から公募して提供する。現在約20事業所から応募があり、当面は木元製菓舗の「どんべ金もなか」、菓子乃蔵角屋の「でっち羊羹」、TROIS(トロワ)3の焼き菓子などを提供する。

 広さは約200平方㍍。個人客がゆったりとくつろげるスペースと、団体客などに対応した部屋などを設けている。

 25日には押谷小助商工会長、上野賢一郎衆院議員、浅見宣義市長らが出席してオープニングセレモニーがあり、押谷会長は「地域の和菓子、洋菓子を持ち寄り、全国展開するきっかけになれば」とあいさつし、上野議員は「東京でも外国人観光客がどんどん増えている。コロナが落ち着き、国内でも海外でも人の移動が増えているので、うまく取り込んでほしい」と期待を込めた。

 営業時間は午前10時から午後4時まで。無休。

掲載日: 2023年03月27日