朗読大好きコンクール本選へ初出場

幼馴染2人「楽しさ伝えたい」

 読み聞かせや朗読に親しむ長浜市内の女性2人が11日に大阪府阪南市で開かれる第10回朗読大好きコンクール・ツイン部門(日本朗読協会主催)の本選に出場する。コンクール初挑戦でベテラン揃いの本選に出場することになった2人は「本選に出られるだけで幸せ。楽しく朗読し、その楽しさを聞き手に伝えたい」と語っている。

 コンクールに出場するのは新庄寺町の橋本悦子さん(73)と分木町の空文代さん(74)。2人は幼稚園から高校まで一緒の校園で過ごした幼馴染。6年程前、読み聞かせサークル「ジーバーぽこぽこ」に加入し、小学校や保育園で読み聞かせボランティアに取り組んでいる。また、サークル「朗読ことのは」を主宰する藤田紀子さん(56)の指導で、朗読にも親しんでいる。

 コンクールは藤田さんの勧めで初挑戦し、約80人・組が応募した録音審査の予選を突破し本選への出場権を獲得した。2人で交互に朗読するツイン部門の本選には東京や北海道など全国から9組が出場し、朗読教室の講師や他のコンクールでの入賞者などベテラン揃いとなっている。

 コンクールで発表する課題作品は新見南吉の童話「一年生たちとひよめ」(ひよめ=カイツブリ)で、児童が池のカイツブリに嘘をついてからかい、先生から「うそをついてはなりません」と諭される物語。

 2人は童話のイメージの参考にするため三島池に赴き、水鳥の前で朗読するなど、本選に向けて練習を重ねている。「童話の池がどれくらいの大きさか分からないが、三島池はイメージにぴったり」と語り、「本選ではアクセント、間の取り方に気を付けながら、にこやかに楽しそうに朗読したい」と話している。

掲載日: 2021年12月06日