将来の夢へ 期間限定の洋菓子店

木之本の高藤さん えきまちテラスにチャレンジ出店

 えきまちテラス長浜1階のチャレンジスペースに2日、洋菓子専門店「アンリトム」がオープンした。30日までの期間限定の出店で、出店者の高藤桃花さん(23)=木之本町黒田=は「お菓子に込めた思いやこだわりを伝えられれば」と話している。

 高藤さんは長浜高校を卒業後、パティシエを目指して京都市内の製菓専門学校で2年間学び、その後はホテルやカフェに勤務。昨年、フランスの菓子店で働きながら学ぶ「ワーキングホリデー」を計画していたが、コロナ禍で断念。このため、10月に木之本町廣瀬の民家を改修して工房を開設し、洋菓子を主にネット予約で注文を受け付け、直売してきた。

 12月のクリスマス前にえきまちテラスで開かれたマルシェに出店したところ、商品が完売。「ネット販売では味わえない、お客さんと接する喜びや幸福感が忘れられない」と実店舗販売への思いを募らせていた。

 洋菓子を楽しめるカフェ経営を目指している高藤さん。将来の参考にしたいと、えきまちテラス長浜が募集していたチャレンジスペースへの出店に手を挙げ、6月2日のオープンに至った。

 焼き菓子はフィナンシェやブラウニーなど7種類、生菓子はティラミスやクッキーシューなど5種類程度を扱っている。イートイン限定メニューとして、季節のフルーツを使ったオーストラリアの伝統デザート「パブロバ」を提供している。

 店舗名の「アンリトム」はフランス語で「ひとつのリズム」という意味。高藤さんは「アンリトムのお菓子が、食べた人の人生の一つのリズムを作るきっかけになれば」との思いを込めている。

 営業時間は午前11時から午後5時まで。火曜定休。

掲載日: 2021年06月03日