南郷里幼稚園付近、クッションドラムに啓発横断幕

「お散歩道ゆっくり走って」、園児死傷事故から半年

 大津市で5月、散歩中の園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故から半年。南郷里幼稚園近くの県道南小足町北交差点に8日、ドライバーへ安全運転を呼びかけるクッションドラム(衝突衝撃緩衝具)がお目見えした。

 県や市教委の「散歩コース」点検により、通行量や事故の多さ、園からの要望を受け、長浜地区安全運転管理者協会が安全対策を考察。県が設置しているクッションドラムに「園児お散歩道ゆっくり走って」と書いた縦55㌢、横約2㍍のビニール製横断幕を巻きつけ、道行くドライバーらに安全運転を呼びかける。

 この日は南郷里幼稚園の園児計8人が長浜署交通課の西口しお里巡査部長のアドバイスで、交差点内に置いてあるクッションドラム2個に横断幕を巻いた。

 この後、5歳児32人がクッションドラムを囲み「運転手さん、ゆっくり走ってください」と大きな声で呼びかけていた。

 同園の上崎順子園長は「半年前の事故のこともあり、環境を整えてもらったことはありがたい」と話していた。ここの押しボタン信号機付き交差点では過去5年間で3件の事故が発生。長浜署では効果が見られれば、他の危険カ所にも設置する考え。

掲載日: 2019年11月08日