北国街道にリモートワークの拠点

町家を改修「BIWAKO  PICNIC  BASE」誕生

 元浜町の北国街道沿いに江戸中期の町家を改修したリモートワーク拠点「BIWAKO PICNIC BASE」が8日オープンした。第3セクター「長浜まちづくり」が整備したもので、リモートワークやワーケーションの拠点などとして利用でき、大学のサテライトオフィスも設けることで、多彩な人材の交流を生み出したい考え。

 町家は木造2階建て延べ350平方㍍。江戸期には紙問屋を営んだ商家で、その後は個人宅として使用されていた。天井には中庭に向けた庇を支える天秤梁が3本通り、歴史の深みを感じさせる。

 1階には北国街道に面し中庭も見通せるフリーラウンジをはじめ、長浜バイオ大のサテライトオフィス、土蔵をそのまま活用した静寂性のあるミーティングスタジオがあり、キッチンも備えている。2階はオフィスルームなどがある。

 オフィスルームの利用料金は月10日まで利用できるライト会員(2拠点生活者、リフレッシュ利用向け)が月額5000円、年間を通じて利用できる個人会員(リモートワーカー向け)が月額1万6000円、法人会員が月額3万2000円から。

 長浜まちづくりは「地域住民や企業関係者、来街者、学生などさまざまな人がピクニックを楽しむように出会い、アイデアを交換し、新しいことにチャレンジするきっかけになるハブ(結節点)を目指したい」と話している。誰もが自由に利用できるフリーラウンジは午前8時半から午後6時まで。原則無休。問い合わせは同所℡(65)3935へ。

地場産業16社が集結 13、14日伝売日本市

 日本各地の地場産業の商品を集めた「伝売日本市」が13、14日、BIWAKO PICNIC BASEで開かれる。「日本各地の地場産業を、日本の隅々まで伝えたい」をコンセプトに、全国16事業者が出展する。織物、工芸雑貨、菓子、焼き物、地酒など幅広いジャンルの逸品が並ぶ。午前10時から午後4時まで(14日は同3時まで)。

掲載日: 2021年11月09日