創立150周年 長浜小で記念式典

県内最古「歴史に誇りと自信を」

 創立150周年を迎えた長浜小学校(杉本義明校長、児童838人)で10月30日、記念式典が開かれた。記念事業では地元で400年以上受け継がれてきた長浜曳山まつりの子ども歌舞伎が披露され、児童、教員、保護者、地域住民が協力して150年の節目を祝う舞台をつくり上げた。

 同校は1871年(明治4)の創立で、県内で最初に開校した小学校。明治政府が学制を発布する前に、地元の実業家・浅見又蔵氏らが教育の必要性を説いていち早く創設し、これまでに2万人を超える卒業生を輩出している。

 体育館で行われた式典は新型コロナウイルス感染対策のため、6年生と来賓が出席し、1〜5年生は教室でライブ配信映像を通して参加した。

 杉本校長は「明治、大正、昭和、平成、令和と時代の変遷と共に歩んできた本校の教育は、激動する社会の流れに適応しながら幾多の苦難を乗り越えてきた」と語り、「この素晴らしい歴史のある長浜小学校で学べることに誇りと自信を持って下さい。校訓『開知』という言葉に込められた、地域の方々の願いに応え、社会に貢献できる人に成長して欲しい」と児童に呼びかけていた。

 この後、6年生153人全員が参加して子ども歌舞伎「ながしょう座」を上演。体育館の特設舞台で3つの演目を披露した。また、グラウンドでは全児童が参加して風船飛ばしがあり、それぞれが自身の将来の夢や、拾った人へのメッセージを記したカードを取り付け、一斉に青空に放っていた。夜にはグラウンドで花火の打ち上げがあり、この日の記念事業のフィナーレを飾った。

掲載日: 2021年11月02日