人と人、公的支援をつなぐ

家事代行サービス「伴歩」スタッフ募集

 長浜の主婦2人が家事代行サービス「おうちサポート伴歩(ばんぽ)」を立ち上げた。必要に応じ利用できる公的機関を橋渡しする新形態のサービスで、現在、得意分野で働けるスタッフを募集している。

 「ちょっとの間、赤ちゃんを見てほしい」「老いて何もかも、しんどくなった」など、子育て中の母親や1人暮らしの高齢者ら、「社会的弱者」と呼ばれる人たちへの細やかなサービスが求められている。

 代表の村山さおりさん(49)は子ども食堂や生活困窮者のためのフードバンクなどを運営しているうち、共稼ぎや核家族化が進み、急な用事ができても、子どもを預けることができなかったり、育児に悩んでいる若い母親、体力的、精神的な理由から身の回りのことができなくなっている高齢者らを垣間見るようになった。

 長浜市では子育て支援のためにファミリーサポートセンターを設置しているが、利用は小学6年生までの保護者に限定している。伴歩では年齢枠など設けず、家事を通してふれあいを作り、必要な場合は専門機関(支援)につなぐことを目的としている。

 主なサービスとしては掃除、洗濯、料理、子守り、話し相手、草刈り、犬の散歩など。料理などはその家に置いてあるものを活用する。伴歩は依頼を受け付け、業務内容などに応じて登録スタッフをマッチング。業務管理などを行う。

 村山さんは「プロのような仕事はできないが、依頼者のニーズに応えられるようにしたい。必要とされる方から感謝されるようになれば嬉しい」と述べ、スタッフは雇用促進にもつながるとし「リタイア後の空き時間などを活用し、いろんな地域から集まってもらい、趣味や特技を生かしてもらえたら」と話している。

 スタッフは18歳以上で、非喫煙者。車、運転免許を所有し、スマホが使えることなどが要件。時給は1200円。交通費別途支給。問い合わせは伴歩℡090(4038)8899へ。

掲載日: 2021年08月20日