京極寿司・中川さん、総理大臣賞

全国すし技術披露会で、山崎さんも金賞

 京極寿司(元浜町)の寿司職人・中川淳さん(26)が18日に東京で開かれた全国すし技術披露会で内閣総理大臣賞に輝いた。後輩の山崎剣司さん(25)も金賞に入賞し、2人は「頑張ってきたかいがあった。これからも前向きに寿司に向き合いたい」と喜んでいる。

 2人は県調理短期大学校(分木町)の在学中から京極寿司に勤め、中川さんは9年目、山崎さんは7年目。2018年に出場したすし技術コンクール近畿大会で中川さんは制限時間オーバー、山崎さんは調理中に薬指を切るケガで入賞を逃す不本意な結果に。以来、全国すし技術披露会での雪辱に向け、研鑽を積んできた。

 全国すし技術披露会は全国すし商生活衛生同業組合連合会の主催で4年に1度開かれている。2人は箱寿司、巻き寿司、握り寿司などを桶に盛り込む「関西江戸盛」部門に出場。制限時間40分の中、各地域の代表16人が技を競い、仕事ぶり、作品の仕上がり状態、後片付けが審査基準となった。

 中川さんは魚のすり身のオボロ、イカ、イクラなどで花をかたどった色鮮やかな細工寿司を中央に飾った作品を仕上げた。内閣総理大臣賞の受賞で「これまで頑張ってきて良かった。将来は自分の店を持ちたいので、受賞は1つのステップになる」と話している。

 4年前の近畿大会でケガで退出し、作品を完成させることが出来なかった山崎さんは「最後まで寿司を作りたい」と大会に臨んだ。桜の花をイカやイクラで表現した細工寿司などを作り上げ、「まわりの人に評価されて嬉しい。まだまだ未熟で勉強の身なので、これからも丁寧に寿司に向き合いたい」と話している。

掲載日: 2022年10月25日