ウクライナ平和願う鐘

長浜ユネスコ協会が大通寺で

 ロシア軍の侵攻を受けるウクライナの平和を願って鐘を鳴らす催しが23日、大通寺で行われた。

 長浜ユネスコ協会が緊急で催した「平和の鐘を鳴らそう〜ウクライナの平和を願って」。同協会の呼びかけに賛同した市民や観光客、国際ソロプチミストの会員ら約50人が参加。ウクライナの方角を向いて黙祷し犠牲者を悼んだ後、順番に鐘を鳴らして、ウクライナ平和と避難民支援の輪が広がることを願っていた。

 また、この日は協会の会員らが大通寺境内で募金を呼びかけ、ウクライナ抵抗のシンボルとなっているヒマワリの種を配り、4万2601円の支援金が集まった。

彦根市内に避難民2人

 県は22日、ロシア軍侵攻を受けて隣国で避難生活をしていたウクライナ女性2人を県内で受け入れたと発表した。

 避難してきたのは、彦根市内に住むウクライナ国籍の女性の50代の母親と80代の祖母。2人はウクライナのハリコフに住んでいたが、ロシア軍侵攻後にポーランドのワルシャワに避難していた。女性の日本人の夫から今月17日に相談を受けた県が2人の県内への避難手続きを進めていた。

 2人はオランダ、韓国を経由して、22日午後6時ごろに関西国際空港に到着。23日未明に彦根入りした。待機期間を経て30日から彦根市松原町のミシガン州立大学日本連合センターの宿舎で過ごす予定。

 国内には在日ウクライナ人が約1900人いる。その知人や親族は短期滞在ビザでの入国が認められており、申請があれば1年の「特定活動」の在留資格変更も可能となる。

 岸田文雄首相が避難民の受け入れを表明した今月2日以降、16日までに73人が来日。滋賀県内には4人のウクライナ人が住んでおり、今回の女性2人の避難が最初となる。

5カ所に募金箱

 県は23日、ウクライナからの避難民の生活支援のため、米原市の県立文産会館など県内5カ所に募金箱を設置した。設置場所は県庁2カ所、ピアザ淡海2カ所、県立文産会館1カ所(パスポートセンター米原出張所)。期間は5月31日まで。税制上の優遇措置の対象となる「しがウクライナ避難民応援支援金」の専用口座への振込もある。振込先は滋賀県国際協会。詳細は同協会のホームページ(https://www.s-i-a.or.jp/news/757)で確認できる。

掲載日: 2022年03月24日