ひかり奏でるイルミの丘

関西最大級の面積、LED100万個

 米原市の複合型観光施設ローザンベリー多和田に23日、体験型イルミネーションがオープンする。関西最大級、約6万平方㍍のエリア内に約100万個のLEDが光り輝き、物語の中に入り込んだ世界を演出する。

 コロナ禍で低迷する地方の経済復興を図り、冬場、夜の新スポットを設けることで、地域の宿泊滞在型観光の振興を図ろうとした新企画。「ひかり奏でる丘」と名付けた体験没入型イルミネーションは、その場のストーリーに浸り込めるような気分になれる演出をしている。

 園内には3つのメインゾーンがあり、「銀河鉄道エリア」では「琵琶湖」や「雪」「英国」や「医療従事者への感謝」をイメージした青と白のイルミを多用。幻想的なブルーの世界が広がり、星座やフラワーモチーフなど、インスタ映えするスポットが目白押し。約2万本のバラのイルミが咲く広場は変色する投光器により、銀河が流れるよう演出がされている。

 「妖精と暮らす村 フェアリーガーデンエリア」は丘の上にある絵本の中に入ったようなファンタジーな世界。「ひつじのショーン ファームガーデンエリア」は世界初の「ショーン」イルミ。日中とは異なるキラキラ光るスペシャルライトアップが施されている。

 また、ペダルスイッチを踏むと音楽に合わせてイルミが点灯する「祈りの木」やベルを鳴らすと咲き始める「奇跡の青いバラ」、光るペンでお絵描きができるコーナーなど観るだけでなく、体験もできるよう工夫されている。広報担当者は「地元の人たちに安心できるイルミを楽しんでもらい、癒しや、あすへの活力を養ってほしい」と話している。

 夜の部は10・11月の金土日のみ営業。12月は火曜と31日を除く毎日営業。午後5時半から9時(11月15日まで、以降、日没に合わせ変更)。開催期間は3月28日まで。夜間料金は中学生以上1300円、4歳以上700円。湖北エリアの宿泊施設とタイアップした宿泊プランや巡回バスの運行などを計画している。問い合わせはローザンベリー多和田℡(54)2323へ。

掲載日: 2020年10月17日