ご当地お雑煮が大集合

21日、えきまちテラスでフェス

 各地の個性的な雑煮を集めた「全国お雑煮フェス」が21日、えきまちテラス長浜で開かれる。地域の食文化が色濃く反映されている雑煮を研究している粕谷浩子さんによるトークショーとお雑煮の販売がある。

 香川県出身の粕谷さんは転勤族の家庭に育ち幼少期から全国を転々としたことから、地域によってまったく異なる雑煮の種類の豊富さに興味を持ち、現在は「お雑煮研究家」として活動。移住を繰り返しながら地域に残る雑煮の発掘と記録、発信に取り組み、近年はレシピ本の出版、テレビ番組出演などで注目を集めている。昨春、長浜市内に移り住み西浅井町で雑煮用の餅米づくりなどに取り組んでいる。

 お雑煮フェスは、元長浜市地域おこし協力隊で企画デザイン業の山瀬鷹衡さんが企画した。粕谷さんを通じて雑煮の魅力の虜になり「この面白さをたくさんの人と共有したい」と準備を進めている。

 当日は、奈良の「きな粉雑煮」、香川の「あん餅雑煮」、富山の「赤巻ブリ雑煮」、福岡の「茶碗蒸し雑煮」、宮城の「ホヤ雑煮」の5種類を販売。午前11時から午後4時まで。食券は5枚つづりで前売り2000円、当日2500円。

 正午と午後2時から粕谷さんのトークショー、午前11時、午後1時から餅つき体験イベントがある。いずれも無料。

 山瀬さんは「お雑煮にしか使わない食材が地域には多数ある。その食材にとってはお雑煮が『最後の砦』となっている。お雑煮と地域の食材、文化の関係性、地域や家によってお雑煮が異なることを知ってもらいたい」と話している。詳細は山瀬さんが運営する「うるう」のホームページ(https://uruu229.com/)から確認できる。

掲載日: 2023年01月12日