かどやのウルトラチーズ復活

本家も太鼓判、懐かしい醤油風味で

 「かどや名物ウルトラチーズを復活!」。つるやパンは9日から元浜町にあった「パンの街かどや」が昭和から平成にかけ、販売していた人気商品を復刻発売する。

 パンは長さ35㌢のビッグサイズ。当時、菓子パンとしては異例の大きさだったため、体操の「ウルトラC」や人気特撮「ウルトラマン」にあやかり、ウルトラチーズという名がついた。

 チーズと醤油の香りが香ばしく、子どもから大人まで愛されたヒット商品で、1977年ごろから休業する2012年まで製造、販売していた。

 つるやパンが2年前、内藤製パンの「ながいパン」を復刻させたところ、ファンの人たちから「ウルトラチーズも食べたい」という要望が相次いだ。

 専務の西村豊弘さんは昔、食べたことがある人たちの記憶を元にウルトラチーズを試作してみたが、思うように仕上がらず、かどやの代表取締役・富田晃夫さんに監修を仰ぐことにした。

 ウルトラチーズは食パンの生地に斜めに15本ほど切れ目を入れ、その上に卵を薄く塗る。粉チーズをふんだんにかけて焼き上げ、すぐに醤油を塗ると、独特の風味を醸し出したという。

 アドバイスを受け、西村さんらは約1カ月かけ、昔の味を再現。「完璧」と富田さんからもお墨付きをもらえた。西村さんは「長浜のパンの誇り。大手では作れない味」と述べ、富田さんも「他の店の商品にここまで愛情を注いでくれるとは。広い心で素晴らしい」と賞賛していた。

 なお、新商品は「ながいながいウルトラチーズ」のネーミングで、まるい食パン専門店(朝日町)、つるや木之本本店で午前11時から販売。1本250円(税込み)。数量限定。問い合わせはまるい食パン専門店℡(62)5926へ。

掲載日: 2020年06月08日