「花乃伊吹」仕込みへ

米原地酒プロジェクトで稲刈り

 米原市商工会(日向寛会長)が進めている「米原地酒プロジェクト」の一環、酒米の収穫が13日、同市加勢野の水田で行われた。

 商工会は農商工連携事業の一環として地域資源を生かし、市の魅力発信と地域経済の活性化を図るプロジェクトを発足。市内に存在しない「地酒」作りに挑戦している。

 酒米は同市加勢野の農家・中川薫さんが32㌃の水田で酒米「吟吹雪」を環境こだわり農法で栽培。仕込みは銘酒「湖濱」などを手がける長浜市榎木町の佐藤酒造(佐藤硬史社長)が、伊吹山の伏流水を利用し、来年1月から醸造する。

 この日、酒米を収穫した中川さんは「天候に恵まれ、出来は上々」と述べ、佐藤社長は「仕込んでみないとわからないが、このあたりの郷土料理に合った芳醇な酒にしたい」と意欲を示し、日向会長は「大きな伊吹山のような、おおらかな味になれば」と話している。

 新酒の純米吟醸「花乃伊吹」は来年4月から、商工会が運営するインターネットショッピングサイト「オリテ米原」や市内の酒店で1200本を発売する予定。

掲載日: 2020年10月14日