「来年は笑顔の年に」心込めて準備

長浜八幡宮で巫女ら 感染対策に留意

 毎年多くの初詣客でにぎわう長浜八幡宮で巫女奉仕者が破魔矢や絵馬などの縁起物、お札、お守りを用意するなど迎春準備が進んでいる。

 27日には口分田町の専門学校生・野内音花さん(18)、常喜町の大学生・奥田稜さん(19)らが巫女の装束に身を包んで破魔矢などの準備にあたった。野内さんは「今年は大変な年だったので、来年は笑顔が増える年になれば。参拝客に明るく接したい」、奥田さんは「感染対策を第一に、参拝客に少しでも明るい気持ちになってもらえるよう接待したい」と話していた。3が日は巫女35人体制で参拝客をもてなす。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で分散参拝や境内での「3密」回避が求められる中、長浜八幡宮では例年実施している「新春ちくわ撒き」を取り止め、先着順の手渡しとするなどコロナ対策に留意して初詣客を迎える。

 本殿前の参拝スペースを広く取って「速やかなお参り」を呼びかけ、感染対策のため不特定多数が触れるおみくじ筒に抗菌処理を施している。また、本殿内の参拝客のために地元企業が開発した超音波噴霧器「ミストセイバー」を導入し、除菌効果のある水溶液を噴霧する。このほか、感染拡大防止のためひしゃくを撤去している手水舎を、花で彩る「花手水」とする。

 混雑が予想される3が日を回避して年内に参拝する「先参り」も呼びかけていることから、週末の26、27日も参拝客でにぎわっていた。

 長浜八幡宮の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】▽午後3時、大祓式▽7時、除夜祭▽10時半、どんどに点火▽11時、干支の氷大彫刻完成▽11時半、落語家・笑福亭仁昇さんとカウントダウン。

 【1日】午前0時、歳旦祭、新春ちくわ配布(計1000本)、生田流正派による琴の奉納演奏▽7時、神歌奉納▽9時、一心無双流居合道奉納、光粋流舞道による剣舞歌謡舞の奉納【2日】午前9時、日供始祭【3日】午前9時、元始祭。

掲載日: 2020年12月28日