山本山のオオワシ カムチャッカへ

　湖北町の山本山で越冬していた国天然記念物のオオワシが３日午前９時半ごろ、北へ飛び立った。繁殖地のロシア・カムチャツカ半島に帰るとみられる。

　このオオワシは１９９８年から毎年、越冬に訪れている雌。24年連続で奧琵琶湖に飛来して越冬している。

　今シーズンは昨年11月19日に飛来。約３カ月半、琵琶湖で魚やカモなど食べて暮らしていた。

　多い日には２００人を超える人が撮影や観察に訪れ、この日もカメラマンらがオオワシの「北帰」を見送った。長年、このオオワシを撮影している木之本町田部の山岡和芳さんは「感動をくれてありがとう。この秋にはまた帰って来てねと、旅の無事を祈りながら見送りました」と話した。