長浜市のSOSほんわかネット、登録者着々と
認知症などで行方不明になった高齢者を地域ぐるみで捜す長浜市の「認知症高齢者等SOSほんわかネットワーク」のメール、LINEの受信登録者が7月、1万人を突破した。市は、配信を受けた市民の情報提供が早期発見につながった実績もあるとして、より多くの市民に登録への協力を呼び掛けている。
ネットワークは、認知症のある高齢者らが行方不明になり、家族などが警察署に行方不明者届を提出した際、本人の特徴などを地域の協力者へ配信する仕組み。協力者から寄せられる目撃情報などを早期発見、早期保護につなげる。市が2016年から運用している。
当初は携帯電話などへの電子メールで情報を配信していたが、22年からは市公式LINEでも受け取れるようにした。地道な周知に加え、LINEの普及も登録者の増加につながり、今年7月にメールとLINEを合わせた受信登録者が1万人を超えた。現在(8月17日時点)の登録者はLINE7565人、メール4291人の計1万1856人となっている。市は1万人突破を契機に、さらに登録の輪を広げたい考えだ。
ネットワークは実際の発見にも力を発揮している。過去には、行方不明になっていた高齢男性の情報をメールで受け取った市民が男性を発見し、配信からわずか25分後の保護につながった事例もあった。多くの人が情報を受け取ることで、地域に張り巡らされた「目」が増え、発見の可能性を高める。
市公式LINE(https://page.line.me/gxo9116i?openQrModal=true)では、受信設定画面の「高齢者等行方不明者情報」を選択すれば登録できる。市は「認知症のある人を含む、誰にとってもやさしいまちづくりに資する仕組み」と位置付けており、一人でも多くの市民に協力を求めている。
長浜市では2025年3月に「長浜市認知症とともに生きる基本条例」を制定、施行。認知症のある人を含む市民全体が安心して暮らせるまちづくりを進めており、ほんわかネットワークもその一翼を担っている。





