姉妹都市・独アウグスブルク市へ 8日出発
姉妹都市の独アウグスブルク市に派遣される長浜市青年使節団の壮行会が2日、市役所で開かれ、団員がそれぞれ抱負を語った。
長浜市出身でヤンマー創業者の山岡孫吉氏がディーゼルエンジンを発明したルドルフ・ディーゼル博士の顕彰碑を発明地のアウグスブルク市に建立したのを縁に両市が姉妹都市提携を結び、長浜市は1980年から市民親善使節団を、2008年から青年使節団を派遣している。
コロナ禍の影響で2018年以来6年ぶり7回目の派遣となる青年使節団は公募の市民5人と市職員2人の計7人で構成。今月8日から15日までの7泊8日の日程で、17世紀に建てられた市庁舎や世界最古の社会福祉施設「フッガーライ」、地元の大学、職業教育施設、博物館などを視察。市民団員は現地家庭にホームステイして交流を深める。
壮行会では、団長を務める市文化観光課の森岡賢哉課長代理が「両市の架け橋としてさらに絆を深め、積極的に異文化に触れることで思いを通わせ、国際親善・理解の精神を養いたい」と抱負を述べた。
公募で選ばれた市民団員は19歳から26歳の女性。副団長で長浜市地域おこし協力隊員として自伐型林業に取り組む土屋百栞(ももか)さん(26)は「ドイツの方は森林浴を楽しむなど、森との関わりが深いとされる。どのように関わっているのかを学び、長浜市での森の活動に生かしたい」と語った。地元の高校を卒業後、岡山大学で教育学を専攻する松田美里さん(19)は「将来は中学の英語教員を目指している。ドイツでは英語を日常的にしゃべれる人がほとんどなので、日本との教育面の違いを見つけ、将来に生かしたい」と話すとともに、「ドイツはジャガイモを食べるイメージだが、どのような食文化が継承されているのか学びたい」と語っていた。
浅見宣義市長は「帰国後はアウグスブルクの方とのご縁を大切に多くの方に良さを伝え、地域のリーダー、国際交流のリーダーとして多文化共生イベントなどに参加し、グローバルな視点や考え方を広げてほしい」などと語りかけていた。