長浜の2校、金賞・県代表に

中部日本重奏コンテスト、市内初の快挙

 第20回中部日本個人・重奏コンテスト滋賀県大会で長浜南中と浅井中が金賞に輝き、3月22日に石川県金沢市で開かれる本大会に滋賀代表として出場する。同コンテストで長浜市内の中学校が県代表に選ばれるのは初めてとなる快挙。

 県大会の中学生重奏の部は1月25日、ひこね市文化プラザで開かれ、50校の代表が出場した。審査の結果、金賞受賞校のうち長浜南(打楽器4重奏)、浅井(同)、立命館守山(金管8重奏)の3校が本大会への出場権を獲得した。

長浜南中、息のあった演奏 「完成度さらに高める」

 長浜南中の代表は箕浦彩葉さん(2年)、窪田琴音さん(1年)、藤井凛心さん(1年)、井上咲さん(1年)の4人。マリンバ、ティンパニー、シロフォン、ビブラフォン、グロッケンなど複数の打楽器を巧みに鳴らし、打楽器3部作「雪月花」の第3楽章「花回廊 風龍」を息の合った演奏で披露した。1人で8種類の楽器を担当するメンバーもおり、素早く正確な演奏が求められた。

 箕浦さんは「代表に選ばれて驚いた。練習を頑張ってやってきて良かった」と振り返り、「代表になったからには高みを目指して、完成度をさらに高めたい」と抱負を語っている。

 楽器を自宅に持ち帰るなど練習に打ち込んできた4人を、他の部員も楽器の運搬などでサポートした。顧問の三輪玲奈教諭(25)は「いろんな人の支えがあっての大会出場。感謝を胸にしながら、初めての舞台を思いっきり楽しんでほしい」とエールを送る。

浅井中、悔しさバネに 「目標は金賞!」

 浅井中の代表は東畑奈歩さん(2年)、津波留佳さん(1年)、橋本咲さん(1年)、橋本舞さん(1年)の4人。演奏曲は「獅子神楽〜4人の打楽器奏者のために」。コンテストでは、ティンパニーやマリンバのほか、和太鼓、鈴、鉦など和楽器を多用して神楽の楽しさを表現した。

 コンテストの1週間前に開かれた別の大会では目標としていた県代表を逃した4人。リベンジの思いを込め、わずか1週間でパフォーマンスを修正し、マレット(ヘッドのついたばち)も柔らかな音が出るものに交換して臨んだ。

 県代表に選出されて東畑さんは「1週間前の大会で悔しい思いをしていたので、泣きたいほど嬉しかった」と語り、他の3人も「目指していたところに行けて嬉しい」と語る。

 短い昼休みの時間も音楽室に集まって練習に励む4人。「目標は金賞。そのためにはもっと完成度を高めたい」と決意を込める。

掲載日: 2025年02月10日