重量挙げ世界大会で3位

高月中出身、早稲田大の堤さん

 高月中出身で早稲田大学2年の堤茉央さん(19)がメキシコで開かれたウエイトリフティング(重量挙げ)の世界ジュニア選手権で3位に入賞した。初めて挑戦した国際大会での入賞に自信を深め、「来年のパリは間に合わないが、2028年のロサンゼルス五輪出場を目指したい」と話している。

 小学生時代、バレーボールに打ち込んでいた堤さんは6年生の時、県の若手アスリート発掘・育成プロジェクト「滋賀レイキッズ」でウエイトリフティングを体験したのを機にこの競技に打ち込むように。高月中時代はウエイトリフティング部がある安曇川高校に通って練習を重ねた。中学2年時には全国3位、進学した安曇川高校では全国選抜3位、インターハイ4位などの成績を残した。

 早稲田大に進学後の1年生では全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会に出場し、階級新記録を出してチーム優勝に貢献した。

 3月の大会で基準記録を突破し、大学1〜3年生で構成する日本代表選手団10人の一員に選ばれた。世界ジュニア選手権大会は15日から23日にかけメキシコ・グアダラハラ市で開かれ、各国の代表選手が出場した。

 55㌔級に出場した堤さんは、床に置いたバーベルを一気に頭上まで持ち上げる「スナッチ」が83㌔で2位、バーベルを肩まで引き上げてから全身の反動を使って頭上へ持ち上げる「クリーン&ジャーク」が103㌔で3位の記録となり、合計186㌔で3位に輝いた。

 「努力した分だけの重量を持ち上げられる」とウエイトリフティングの魅力を語る堤さん。初めての国際大会での入賞に「体重管理や食事管理があった中で、良い結果を残せた。自信が付き、この先につながる良い試合だった」と振り返り、「ロサンゼルス五輪を目指したい」と意気込んでいる。

掲載日: 2023年11月24日