違和感逃さず 詐欺被害防止

木之本郵便局の辻本さん、水際阻止で署長感謝状

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、木之本署は19日、木之本郵便局のアルバイト局員・辻本真歩さん(25)に署長感謝状を贈った。

 同署などによると、今月4日、長浜市内の80代女性が同郵便局を訪れ、50万円を借りたいと申し出た。対応した辻本さんが使い道を尋ねると、「息子に渡す」と説明した。

 息子を装った男は、既婚者を妊娠させ、弁護士費用が必要になったなどとして200万円を要求。女性が用意できないと伝えると、50万円を工面するよう求めたという。「携帯電話をトイレに落として電話番号が変わった」「風邪をひいて声が変わった」などとも話していた。

 女性との会話の中で「知らない番号から電話がかかってきた」「息子の声がいつもと違った」と聞いた辻本さんは、不審に思い局長に報告。局長も詳しく事情を聞き、「それはうそだと思う」と女性を説得して手続きを止め、警察に通報した。現金が渡る前に被害を防いだ。

 辻本さんは普段から、高額な払い出しや貸し付けの際には用途を尋ねるよう心掛けているという。今回も何気ない会話を重ねる中で違和感を察知した。「普段から詐欺被害を防ぐために声掛けをしてきたことが、今回の未然防止につながって良かった」と話し、「これからも高額な払い出しなどで普段と違う、おかしいと感じることがあれば、引き続き声を掛けていきたい」と語った。

 青地俊治署長は「普段から特殊詐欺の被害者を出さないという思いで窓口業務に取り組んでいる、その賜物だと思う」とたたえた。

 同郵便局では今年に入り、局長を含む職員3人が特殊詐欺被害の未然防止で感謝状を受けている。

 

 

掲載日: 2026年08月19日