詐欺被害、水際で阻止

長浜署、信金新人職員らに感謝状

 詐欺被害を水際で阻止したとして、長浜署は22日、長浜信用金庫やわた中山支店の山岡和弘支店長(50)と福田匡真さん(23)に署長感謝状を贈った。

 昨年12月16日、同支店の窓口に70代の男性が訪れ「女性に勧められ、きょうから投資を始める」「投資先に30万円を振り込みたいが、振込先が分からない」と、スマートフォンのLINEの画面を福田さんに見せて相談。福田さんは詐欺を疑い、山岡支店長に報告した。2人で「間違いなく投資詐欺です」と男性を説得し、長浜署に通報した。

 男性はSNSで女性と知り合い、執拗に投資を勧められていたが、少し怪しんでいたという。

 感謝状贈呈式で井上和幸署長は「2人の連携で被害を防止し、支店が一体となった対応は賞賛に値する。引き続き特殊詐欺の防止に協力していただきたい」と話しかけた。

 入庫1年目の福田さんは詐欺の手口について職場内の研修などで学んでいた。「感謝状は身の引き締まる思い。あってはならないが、このような事案があれば、再び被害を防げるように業務に邁進したい」と話し、山岡支店長は「被害を防止できたこと、新人職員が詐欺と感じ取ったことが嬉しい。詐欺被害が起きないよう、これからもお客様の大切な預金を守っていきたい」と語った。

掲載日: 2025年01月22日